history主人の祖父母から、おもてなしの心や、商いの真髄を肌で感じて帰ってきました。

祖父は、大正8年に台東区鳥越で生まれ、現在96歳。

昭和32年から味噌店を始めて、今なお商いを続けています。

戦後、捕虜としてシベリアに抑留され、四年間飢えと寒さと強制労働の日々を余儀なくされ、
その中で、わずかな休憩時間には自然と、食べ物の話になったそうです。
「うちの田舎にはこんなおいしいものがある」
「いやいや、うちの田舎には・・・」
しかし、そんな戦友たちとの会話の最後には、皆がこう言ったと言います。

「おふくろのつくった味噌汁が飲みたい」
そこで祖父は決心をしたそうです。
「ようし、生きて帰ることができたなら、味噌屋になろう。戦友たちの命を支えた、おふくろの作る味噌を商おう」

朝、一杯の贅沢をとの想いで、

「他のことでぜいたくするのをやめて、せめて毎日の味噌汁と漬物は本当に良いものがほしい!!」

と掲げお味噌一筋でやってきました。

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そして、祖母はこう言います。

「お味噌だけでなく、お話を楽しみに会いに来てくれるお客さんが沢山いますでしょ。

“会話を買い”に来て下さるんだから、お話のタネを用意して待っているんですよ」と。

会話を買いにくる・・・祖母から、おもてなしの心を教わりました。

おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとうございます。

これからもずっとずっと元気でいてください。

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