見えないものを見る力
非常勤講師を務める専門学校にて、マナー実習をしました。
各チームごと学生自らが、クラスメートに対してマナーの講義をするというものです。
「わかる」ことと「できる」ことは違うことを体感し、
「教える」ことで、理解を深めます。
そして数週間にわたりチームで作り上げる過程のなかで、
座学では味わえない、コミュニケーションの難しさや楽しさを
肌で感じる経験をすることがこの実習の目的です。
日々の変化は分かりづらくても、
確実に大きな成長をしている学生の姿をみて感じたことは、
教育とは、関わる側の「見えないものを見ていく力」が試されているのでは
ということです。これはスタッフの育成にも通じます。
種を植えて、芽がでるまでに必ず時間がかかります。
すぐに芽がでなくとも、土の中での成長を信じ、適度な水や栄養をあげて育てるように、
人材育成においても同じことが言えると思います。
過剰な関わりでも、放任でもなく、見える結果だけで評価するのでもなく
今は見えなくても、水面下で変化していることを信じる力、
適切な関わりを見立ててサポートする力、
磨き続けたい「力」です。